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ベービービーさん(2003年度川崎市・小学校)の合格体験記


 こんにちは。少しでもお役に立てればと思い合格体験記を書かせていただきます。私は脱サラして教職を目指し、内定をいただきました。採用試験の半年前まで某企業で営業の仕事をしておりました。卒業した大学も私立大経済学部であったため、教員免許も取得しておりませんでした。(志望は小学校なのですが、中高などの免許も持っておりません)そのため、通信大学で免許をとりながらの一年でした。

<勉強法&参考書>

 本格的に勉強を始めたのが、昨年(2002年)の3月頃になります。先にも書きましたが、経済学部卒であったため、教育学関係の勉強は本当に初めてで戸惑うことばかりでした。主に使用した参考書は時事通信社の教職教養・一般教養・小学校全科のパスライン、一ツ橋書店発行の一般教養ランナー(オススメ)です。実際には他の参考書も購入しましたが、ほとんど使用しませんでした。但し、上に書いた参考書は自分なりに徹底的にやりました。とはいっても4ヶ月くらいですけどね。

<一次試験>

 実際に一次試験はどうだったかというと、無難に出来たと思います。初めて見る問題やまったく見当のつかない問題はそれほどなかったように思います。正直な感想として、上にあげた参考書のやり込みで十分対応できると思います。ですが、地区によって問題の傾向・難易度に差があると聞いていますので、何とも言えない部分がありますけどね。地区ごとの傾向は過去問などでつかんでおいたほうがいいと思います。ちなみに私は過去二年分をやっておきました。

 試験まで期間がなかったこともありましたが、模擬試験やセミナー、論文添削などは一切受けませんでした。だから、この時点で二次試験の小論文などはかなり不安でしたけどね。

<二次試験その1>

 一次試験の結果発表から二次試験までの約三週間は、時事通信社の論作文パスラインをやりながら、毎日の軽いジョギング(運動不足対策)、ピアノやリコーダーなどの練習をやりました。もちろんピアノは超初心者のため苦労しました。私の受験地区にはマット運動があったため、マット運動の練習はしました(公園の芝生で)。ハードル走やバスケなどもありましたが、それらはぶっつけ本番でした。デッサンの試験もありましたが、これも一切練習しませんでした。(試験会場に行った時、周囲の受験者はデッサンの練習もしてきた方が多く、あせりましたが・・・。)

 この時期に最も力を入れた小論文対策は、パスラインを熟読しながら自分なりにキーワードをジャンルごとにまとめ、一覧表を作成し、本番ではそれらのキーワードを文章化していきました。(ここでの勉強、一覧表が絶対に面接に活きてくると思います)

<二次試験その2>

 つづいて、面接・集団討論・模擬授業・ロールプレイの話をしておきます。私はそれまで非常勤講師、教育実習や家庭教師などの経験がまるでなかったので、正直不安でした。結論から言いますと、背伸びや無理をせず今の自分に表現できることを、出来るだけ100%表現しようとした姿勢が功を奏したようです。(自慢できることでも、見本になることでもないことはわかっています。しかし、自分にはその方法しかなかったもので。)ですから、模擬授業やロールプレイはひどいものだったかもしれません。

 面接や集団討論では、小論文対策での勉強と営業マンの経験を大いに活かすことが出来たと思います。教育者としてよりも、社会人としての経験を前面に押し出してPRしたような気すらします。そのことが良いか悪いかは未だにわかりませんが。

<試験内容>

 来年度以降、同地区受験の方もいると思いますので、参考のために試験内容を書いておきます。

・ 実技「50mハードル、マット運動、バスケ、デッサン(自ら紙飛行機をつくり、手で持った形を書く)、リコーダー、ピアノ弾き唄い」

・ 集団討論「指導方法の工夫改善について」という議題を10人で60分間(メモ書き可)

・ 個人面接「志望動機を含めて自己PRを3分で。その後は、あらかじめ提出しておいた自己申告書を中心に質問」(面接官は三人、順番に質問)

・ ロールプレイ「日頃から忘れ物の多いA君が、今日は消しゴムを忘れた。担任としてどう指導していくか?(面接官がA君役)」

<キーワード>

 それでは最後に一年間を通じて、自分なりに大切に思ったこと、キーワードなどを箇条書きにしておきましたので軽い気持ちで目を通してみてください。

・ 教育者としての経験は重要だが、全てではない

・ 短期集中

・ 社会人としての経験はプラス(?)

・ 新聞を読む(特に教育に関しての記事は必須)

・ 『児童のために自分を磨く』という姿勢

・ 理想の教師像は持っていなければならない

・ 小論文、面接などにおけるキーワード

『人間としての実践的な力』『生きる力、主体的』『自ら学ぶ力』『自己実現の援助』『学校・家庭・地域の連携』『心の教育』『ボランティア活動』『奉仕精神』『教育は人なり』

 偉そうなことを書きましたが、少しでも参考になればと思います。これから受験される方、是非がんばってください。また、現在サラリーマンをされていて、これを見て少しでもやってみようと思ってくれる方がいたら幸いです。(その場合、私の経験上、採用試験よりも一年での免許取得の方が大変だと思いますが・・・。)


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